Tシャツ豆知識・オリジナルTシャツ作りは著作権や肖像権、商標権に注意

オリジナルTシャツ作りでは、自分で自由にデザインができる。世界にたった1枚しかないTシャツ。仲間たちとお揃いのTシャツを気軽に作れます。しかし、オリジナルTシャツ作りでも気をつけなければならないことはあります。著作権や肖像権、商標権といったものです。これらを無視すると、権利者の権利を侵害することになり、罪に問われることもあります。

オリジナルTシャツ作りは著作権、肖像権、商標権に注意

オリジナルTシャツ作りでは、自分で自由にデザインができる。世界にたった1枚しかないTシャツ。仲間たちとお揃いのTシャツを気軽に作れます。しかし、オリジナルTシャツ作りでも気をつけなければならないことはあります。著作権や肖像権、商標権といったものです。これらを無視すると、権利者の権利を侵害することになり、罪に問われることもあります。

著作権とは

著作権とは、著作権法で定義されているもので、思想や感情などを、他の人の模倣ではなく、創作的に表現した言葉、造形、音楽などの「著作物」を作った人が持つ権利のことです。著作物にはさまざまなものがありますが、例を挙げると

・小説や論文など「文字や言葉で表現されたもの」

・色や形などで表現される「絵画や彫刻」など

・地図や設計図、図面や模型など

・芸術的な建築物

・写真

・ビデオゲームやテレビ、ビデオ、ネットの動画コンテンツなど

・(コンピュータの)プログラム

・音楽の「楽曲や歌詞」

・体の動きなどで表現される「舞踊や演劇」など

などがあります。著作権は大まかに2つに分かれていて、著作権を持つ人が、その利用を許可することにより使用料を得られる「財産権」、そして著作物で表現される著作権を持つ人の人格を保護する「著作者人格権」があります。

肖像権とは

肖像権とは、自らの容姿(肖像)を、第三者が利用したり、どこかに公表したり、といったことを拒める権利のこと。実は日本の法律において定められている権利ではありませんが、憲法の「幸福追求権」から、解釈として間違いなく認められるものです。

肖像権の侵害となるケースはさまざまですが、肖像を「不特定多数の者が目にする可能性のある場所に公開すること」「個人が特定できる」「公開すること自体を認めていない」などのケースは、明らかに肖像権の侵害となります。

商標権とは

商標権とは、商標(商品やサービスを使用する際に使う文字や記号など)を独占的に使用する権利のこと。商標の権利は10年間の期限付きですが、申請すれば引き続き使うことが可能です。

身近に売られている商品を見ればすぐにわかるとおり、ほとんどの商品にロゴや商品名を表す文字や記号が入っています。これら商標は、商品を保護するだけでなく、商品や企業自体のイメージアップを図ることに利用されており、第三者はこれを自由に使うことはできません。

プライベートならOK?

他者が持つ権利を勝手に使うことはできませんが、例外になるケースもあります。それがプライベートでの利用です。個人、もしくはその家族のために、他者が権利を持つキャラクターや商標を使用したTシャツを作ったとしましょう。このようなケースは、大々的にこのTシャツを人前で着用したり、発表したりしない限り、キャラクターや商標を使ってもとがめられることはありません。

オリジナルTシャツ作りには制約がある

自分で好きなようにデザインして、自分好みのボディを選んで作るオリジナルTシャツですが、好きなように作れるとは言っても、他人が持つ権利を侵して使用することは違法です。

たとえば、本当に有名なキャラクターをデザインに使いたいのであれば、権利者にお金を払って許可を得る必要がありますが、このお金を払ったからといって使用が認められるわけでもありません。その使用目的がキャラクターのイメージに合っているかどうかなどが考慮されるからです。また、一個人がキャラクターの使用許諾申請を行うこと自体、あまり現実的ではありません。

また、プリントするショップの立場もあります。「個人で利用するだけだから、別にいいじゃないか」という考えの方もいらっしゃいますが、他者の権利を侵害するデザインのTシャツを作ってしまうと「犯罪教唆」に問われる可能性があります。犯罪教唆の罪に問われると、業務停止などの処分が科せられることになりますので、当然ながらショップ側もプリントを拒みます。

しかし、オリジナルプリントTシャツの場合、自分が持ち込んだデザインのプリントを拒まれてしまった場合でも、ショップのスタッフと相談しながら改良することで、他者の権利を侵害することのないTシャツを作り上げることは可能です。他者の権利を侵害する気持ちなど微塵もなくても、知らず知らずのうちに侵害しているケースはあるものです。また、このような権利に関しては、「ケースバイケース」と言えば聞こえのいいグレーゾーンが存在することも事実です。オリジナルデザインTシャツの製作を考えるのであれば、まず信頼できるプリントショップを探して、相談しながらデザインを作り上げていくのがオススメです。

オリジナルTシャツ作成・こんなケースは権利の侵害?

オリジナルTシャツを作成する際は、完全オリジナルのデザインを用意できればそれに越したことはありません。しかし、グレーゾーンの範囲内でプリントをオーダーする人がそれなりに多いのも事実です。ここからは権利の侵害になるのかならないのか?例を出しながら解説していきます。

アイドルの似顔絵

アイドルや有名人の似顔絵をTシャツにプリントすることは違法でしょうか?これは「似顔絵」というところが判断を難しくしています。似顔絵の場合、「似ている似顔絵」と「似てない似顔絵」の両方のケースがありますから…これがインターネットでダウンロードした画像などの場合は完全にアウト。権利の侵害に当たります。では、似顔絵はというと、アイドル本人の了承なしにプリントすることはできません。似ていようがいまいが、基本的には本人に許可を得る必要があります。

しかし、例外もあります。アイドルのコンサートには、自前の応援グッズを持って出かけることが当たり前になっています。この応援グッズは、アイドルご本人の写真が貼り付けられたうちわなどで、アイドル本人や事務所の許可なく作られますが、コンサートに持ち込んでもとがめられることはありません。これはご本人や事務所側が「黙認」しているのです。決して許可を出しているわけではありませんが、コンサートを盛り上げるためには必要だと考えているのでしょう。

ブランドロゴを改変

ブランドロゴの改変は、実は判断が難しいケースです。ブランドロゴといっても、古くから存在するパターンなどを利用したものもあるため、なかなか個人では判断がつきません。しかし、基本的には、実在するブランドのロゴを改変することは違法です。

特定のブランドのロゴっぽさを出したい、雰囲気を出したい、という場合は、カラーやフォントだけ流用するという手があります。これなら、そのフォントやイメージがなんらかの権利として登録されていない限りは、勝手に使用したとしてもまったく問題ありません。

オリジナルTシャツ作りで気をつけるべき著作権や肖像権などの権利侵害について解説しました。ロゴや写真を勝手に使うことは、多くの場合許されません。デザイン作成に行き詰まったら、プリントショップに相談してみましょう。